BMW C1 オプション ハンドルグリップヒーターの装着

BMW純正ハンドルグリップヒーターの取り付けをご依頼いただきました。

本来であれば純正ヒーター・パッケージはヒーター付きのシートとグリップパイプそれからダッシュボードにハメ込むヒータースイッチに加えてオプション増設用のハーネスとで一揃えとなります。今回はヒーター付きのグリップパイプとグリップラバーのみの供給ということで限定的にハンドルだけヒーターを装備することでプランを練ることになりました。

メインハーネスに割り込ませるハーネスを作成中

供給されたグリップパイプの抵抗値を測定してみますとどちらも数Ωで断線はなさそうです。ヒーター装備全体の回路を店のC1(ヒーター付き)で調べてみるとグリップパイプには温度調節も無く左右のヒーターをパラレルにして単に12Vを通電しているだけでした。

完成した増設用ハーネスとON/OFFスイッチ

増設用のハーネスがあれば接続は簡単なのですが、困ったことに増設用ハーネスやスイッチはBMWからの供給が止まっています。中古でも!とWebのアチラコチラを探すも時間だけが過ぎていくばかりでした。ならばとメインハーネスから電源供給元のラインを割り出して自前でハーネスを作ることにしました。さらにそのハーネスにスイッチも割り込ませてON/OFFしてもらおうとプランを立ててみました。

ヒーター付きグリップの劣化対策

ところで、この年代(2000年前後)の純正ヒーター付きハンドルグリップはC1に限らず、他のモデルでも同様にグリップラバーの厚みが薄く短期間でラバー表面に亀裂が入り易くて徐々に裂けてくることが当たり前になっています。同様の現象に悩まれているBMWオーナーもおられるのではないでしょうか?もうひとつ、この短命のグリップラバーはBMWに補修パーツとして登録が無く安易に入手し難いパーツの一つとなっています。そこで当店では劣化対策としてグリップラバーに熱収縮チューブを被せて強度を補う対策を推奨しています。同様のトラブルで困りの方も一度お試しになられてはいかがでしょうか?オススメです!